ホームユースでのPC仮想化のススメ

つまり、VMwareやらVirtualPCがフリーになっちゃって、すごく仮想PCが作りやすくなってる昨今。

http://www.vmware.com/jp/
http://www.microsoft.com/japan/windows/virtualpc/default.mspx

仮想PCというのは、普段使ってるコンピュータの中にソフトウェア的に別のコンピュータを作ってしまう、というものです。CPUやメモリ、ハードディスク、ネットワークインターフェイス、HIDなどのハードウェアをソフトウェアで模倣することで、そこにOSをインストールすることであたかもひとつのパソコンのように使うことができます。


今までそういう仮想PCソフトウェアは、フリーでは敷居が高かったり低機能だったりしたんですが、2005年ぐらいに仮想PCの最大手(多分)のVMwaremicrosoft Virtual PC がフリー版を出したんです。これは使わねば。


仮想PCを使うメリットは人それぞれで、ちょっとここでは書き切れませんが、例えば、

・webコンテンツ製作者、ソフトウェア開発者なら、より多くの環境でテストしたいはず。そのテストマシン用に。

・同様にソフトウェアサポート用に。

・試しにLinux使っちゃう用に。

・むしろOS作ってる人はテストパソコンとして。

・メインマシンに開発環境入れるとレジストリとか汚れていやだ、って人用に。

TCPソケットプログラミング用に。

・なんとなく古いOS動かして感傷にひたる。

P2Pファイル共有用に。

・ウィルス飼っちゃう用に。


てなことが手軽にできます(最後の方は倫理的にどうかってのは別ですが)。パソコン(ハードウェア)まるごとバックアップすることができるので、各種テストやヨゴレ作業にはすばらしい作業性を発揮するでしょう。
僕は主に開発環境として使用しています。こっちはアプリ開発用、こっちはwebプログラミング用、こっちはデザイン用という風に用途別に複数台の仮想マシンを使いわけることもできますし、リソースの許す限り複数台同時に起動することも可能です。

ただしOSやソフトウェアのライセンスには注意してください。特に昔のソフトウェアの場合仮想用途を想定していないものもあったりしますので。



microsoft VirtualPCの場合はもともと商用ソフトだったのがまるっとフリーになった感じなので、必要な機能がすべて使用できます。すごく快適なんですが、ホストOSとの環境依存が激しいようです。私が試したところ、Windows XP HomeEdition (SP2)では動作しませんでした(公式サイトにも対象OSとして記述されていません)。Windows2000 Professional やWindows XP Professionalで使用することができます。

vmwareのフリー版は「vmware Player」と言う名前のまったく別のグレードのソフトです。名前の通り実は新しい仮想マシンを作成することすら出来ないのですが、フリーの仮想マシンを利用することで好きなOSを使用することができます。

・まずフリーの仮想マシンを手に入れる。
・そのマシンを起動させ、OSのインストールディスクをセット。
・そのままインストール

x86コンピュータをまるごと仮想化してるため、ごく自然な動作で新しい仮想マシンを作ることができます。また仮想マシンごとの設定ファイルはただのテキストファイルのため、構成を変更するのも簡単です。なおライセンス的にグレーゾーンだと思うのであくまで自己責任で。