windows vista を買ってみた。
Windows XP が発売されてから5年、いよいよ新たなWindowsが発売された。おもしろそうなので Home Premium を買ってみた。
このサイト役に立つかも http://windowsvista.ms/index.php?FrontPage
Windows Aero
新たなウインドウデザインとなるAero。要するにタイトルバーやサイドバーなどの基本パーツを透過しちゃった、というものである。
確かに新しい。デザインとしても悪くない。文字も十分読める。かっこいいと思う。
基本色の変更や透過度も自由に設定可能。古いソフトもAeroデザインで起動する。
ウインドウにも影がつくようになって視認性向上。
一部のアプリケーションのメニューバー(WindowsMobileデバイスセンター等)では文字に影がつかないためウインドウ設定によっては非常に読みにくい。
タスクトレイアイコン汚い。また従来のWindows用のアイコンはウィンドウ内でも汚くなる場合があるので注意。
Flip3D
これまたウリ機能のフリップ3D。ウインドウ一覧を3Dデザインで並べ、アクティブウインドウの切り替えが出来る。いわゆるエクスポゼのパクリ。
たしかに便利な機能ではあるが、正直使いやすさはエクスポゼに遠く及ばない。3Dにしたところで結局隠れるウインドウがあるためイライラする。
マウスホイールを使うことも出来るが、なんでウインドウ選択機能の中でさらにウインドウ選択を強いられなければならないのか。
並べられたウインドウはちゃんと動作している様子が分かる。良い。
尚、Athron2000+nVidia GeForce6200 デュアルディスプレイ環境ではもたつきが目立つ。P4の3GHz+RadeonR X300(オンボード)ではまったくストレスフリーで動作する。
Alt+Tab
Alt+Tabも機能強化された。ウインドウサムネイルが表示され、マウスでの選択も出来るようになった。サクサク動作して非常に良い。XPの拡張パックにあった感じ。
というかVistaに関係ないが、Microsoft IntelliPointに新しく追加された「インスタントビューア」が(まだエクスポゼには及ばないものの)激しく便利。一番エクスポゼに近いと思う。
Windows Difender
Vistaの最大の特徴はこれではないかと思う。Unix系OS(Linuxやmac)みたいに、管理者権限が必要な動作に対して常に警告してくる(許可を求めてくる)というもの。例えばソフトのインストール時やコントロールパネルの設定変更時、スタートアップの際にユーザーが意図しないと思われるプログラムが起動しそうな時にもこれでもかってぐらいに出る。
XPまではユーザーに制限をかけることで似たようなことが出来たが、今回は管理者でも出る。しかも、ログオフすることなく一時的にスーパーユーザーになれるというもの。Unix系ではごく当たり前の機能だが、Windowsにもようやく搭載された。良い。無効にもできるようだ。
ブートローダー(というかOSローダー)
NTLorderではなくなった(BCDというらしい?)。よって、マルチブートするときは今までのようにboot.iniを書き換えればいい、というわけではなくなった。
すでにXP等従来のWindowsがインストールされている環境にデュアルブート構成を追加するには、何も考えずvistaを別パーティションにインストールすれば即完成する。
新しいブートセレクタの画面はあいかわらずテキストベースでそっけないものだが、NTLorderのデザインに比べれば大分マシ。
画面描画は完全にBIOS機能ではなく、なんかドライバかませてる感じ?デュアルディスプレイの片方が周波数範囲外で映らなかった。むかつく。
前のWindows(XP等)は、「以前のバージョンのWindows」というラベルになる。軽くでもいいのでOS判別してほしかった…。
Vistaの後にXP等をインストールするのはけっこう大変で、あきらめた。この辺の情報が役に立つと思う。
http://support.microsoft.com/kb/919529/ja
BCDを編集するには、コマンドプロンプトで bcdedit /? |more とか打ってヘルプを見てください。
bcdeditを実際に動作させるには管理者権限が必要。
ActiveSyncはWindows Mobile デバイスセンターに
Windows Mobile機器(例:SHARP W-ZERO3[es])とのデータ同期には、従来のWindowsであれば「Microsoft Activesync」というソフトを使っていた。VistaからはMicrosoft Activesync はサポートされなくなり、代わりに「Windows Mobile デバイスセンター」というソフトを使用する。( http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=83D513EA-9DF9-4920-AF33-3A0E2E4E7BEB&displayLang=ja )
Sharp W-ZERO3[es]をWindows Vistaと同期させる場合は、
- Sharp W-ZERO3[es] の「設定」→「USB接続」より、「高度なネットワーク機能を有効にする」をチェック。
- Sharp W-ZERO3[es] の ActiveSyncの、従来のパートナーシップは削除しておいた方がいいかもしれない。
- W-ZERO3[es]を接続することでデバイスドライバが自動でインストールされる。PCの再起動を促されるので素直に再起動。
- Windows Mobile デバイスセンターをダウンロードしてインストール。
- デバイスセンターを起動。
- W-ZERO3[es]を接続。デバイスセンターに認識される。
これでPCと同期ができる。Outlook2002とも問題なくデータ同期が出来た。
W-ZERO3[es] ⇔ WindowsMobileデバイスセンター ⇔ Outlook2002
同期センター
VistaからはWindowsMobile機器にかかわらず、すべてのストレージメディアや音楽プレイヤー等との同期は「同期センター」というソフトウェアに集約された。アイコンはほぼActiveSync。というか軽く使った感じだと、「ActiveSync」は「WindowsMobileデバイスセンター」に、「ブリーフケース」は「同期センター」にとって変わったイメージが強い(私の使い方においては、ということかもしれない)。もちろん従来のブリーフケースもちゃんと存在する。
Windowsカレンダーなどの標準PIM
Vistaから標準で「Windowsカレンダー」というPIMが装備された。このアプリケーションの中には「タスク」(いわゆるToDo)という機能も内包されている。また、連絡先は特殊フォルダ内で1データ1ファイルの形で管理することができる。
ネットワークで情報公開や情報共有もできるようだ。
さて、気になるのは「WindowsMobile端末と同期できるか」ということだが、どうやら可能なようだ。WindowsMobileデバイスセンターを見てみると、それっぽい項目を見つけることができた(PocketOutlookの「メモ」は同期できないみたいだ)。
ただ、いろいろやってみたがうまく同期されず、結局Outlook2002をインストールした後はそちらとしか同期されていない。PocketOutlookもしくは携帯端末側のActiveSyncのアップデートが必要なのかもしれない。それっぽいアップデータは見当たらなかったが。
端末メーカー(SHARP)の対応状況はアナウンスされていない。正直、しっかり仕事してほしいものである。
テクノロジ的には不可能ではないと思うので、アップデータもしくは公式ドキュメントの公開を待つとする。
Windows Media Player 11
以前からWindowsXP対応バージョンは公開されていたが、今回はWindowsMobileデバイスセンターの登場もあいまって同期機能に得に気合が入ってる気がする。iPod+iTunes意識しすぎなことがユーザに伝わるぐらいに。
iTunesにあるオートフィル機能も実装している。
さてこのWindowsMediaPlayerだが、同期センターと共にバックグラウンドで動作し続けているようだ。興味本位で「同期する」設定のボタンを押したりすると、WindowsMediaPlayerとWindowsMobile機器、さらには刺さってるメモリーカードすべてでマルチメディアファイルを同期しようとしたりしてちょっと焦った。限度を知らんのか。
ほかの作業をしてる時でもたまにマウスカーソルが「バックグラウンドで作業中」カーソルになって、タスクマネージャやメモリーカードのインジケータを見るとなにやら同期してる模様。やりすぎ。
まあそれは私の設定が悪かったとも言える。正しく設定すればWindowsMobileやZUNEを使ってる人にはきっと便利なんだろう。もう少し使い込んでみよう。
PSPを音楽プレイヤーとして使ってる人にも便利かも。
壁紙
macもいいとこ。
タブレット機能
タブレットエディションと統合された。私もタブレットを使うのでちょっと便利かと思ったけどキーボードが横にある環境ならまったく必要なし。ピュアタブのみ恩寵を受ける機能だった。
認識率や使い勝手は上々。ただデュアルディスプレイ環境だと入力ウインドウが変なとこに出たりする。動作チェック足りないよ!
メディアセンター
使ってない。メディアセンター対応のTVチューナーがあれば便利なのかも。
リモコンを持っていないならWindowsMediaPlayer以上のアドバンテージは皆無。
Windowsメール
これまたネーミングがmacのパクリですか。ちょっとドキュメントを読んだところ、「Outlook Express の後継」とあったので試す気もなくなった。でもOutlookExpressよりはよっぽど良さそう。
オーディオミキサー
オーディオミキサーが大幅に変更されていた。従来とまったく違うシステムと言っていい。DTMやる人は気をつけましょう。
スタートメニュー
スタートメニューが大幅変更に。検索インデックスが標準装備されたおかげで、スタートメニュー下部に検索欄が追加された。
私は以前はクラシック表示でインクリメンタルサーチ派(スタートメニューの項目に、A)EdMax とかいう名前をつけちゃう人)だったのだが、検索派に転向しようかと思った。インクリメンタルサーチも可能。ちょっと遅けど。
NAS上のプログラムもすぐ表示されるしなかなか使いやすい。ただ、スタートメニュー項目でない検索結果しかない場合はフォーカスが検索上位ではなく「検索結果をすべて表示」ボタンにあるのが残念。たとえばThnderbirdを起動したい場合は、
Windowsキー → thとタイプ → 上キー
最後の上キーがけっこうわずらわしい。しかも表示されたスタートメニュー内を目視確認しないとミスる。連絡先などの検索も同時に行われるが、該当するとアプリケーションとの間に出てくるのでキー移動の邪魔。このへんも設定できたらなあ…
でも総合的にかなり便利機能なので、どんどん使っていこうと思う。
Win+Rは健在なので、組み合わせればかなりの快適高速オペレーションが可能かと。
フォルダドロップによるジャンクション生成が今までと動作違う?
ツールバー
フォルダをウインドウ端にドロップすると出てくるツールバーだが、なんと複数段積むことが出来なくなった。Vistaつかってて最大のショックである。
マイコンピュータとクイック起動を連結させて自動的に隠す設定にするのが好きだったのに…。
samba2.0.xに接続できない
つまりzaurusのファイルを見れない。困る。
解決方法は http://stealth50.homelinux.net/2006/11/29153531.html
http://support.microsoft.com/kb/823659/ja
あたりだと思うができなかった。
Ready Boost
USBメモリをキャッシュとしてつかってしまおうといういろんな意味で面白い機能。Vistaはビックカメラで購入したが、その時「Ready Boost 対応」と書いてあるUSBメモリを買ったので使ってみた。
メモリ2GBで使用率30%程度の環境ではどれだけ変わっているのかわからなかった。
Blootooth
もちろん標準対応。ただXPsp2の時より不安定な感じがした。気のせいかもしれないが。
フォント
「メイリオ」…新しいメイド喫茶かと思ったが、新規採用されたVistaの標準フォントだ。基本UIパーツはこのフォントで描かれ、アンチエイリアスがかかるようになった。ヒラギノの方が全然美しいけど。
IEや一部ダイアログボックスの中はあいかわらずMSゴシックで描画される。つまり、1つの画面の中でアンチエイリアスのかかった文字とかかってない文字が混在することになるという、相変わらずのMS日本法人の糞っぷりにがっかり。
前進したことはわかるけど、遅すぎるんじゃない?だからラーメンズのCMで「ワーク」とか言われちゃうんだよ。
従来との互換性
- TVチューナーカード
Canopus MTVX2004 やBuffalo PC-MV31XR/PCI を使ってみたが、どちらも互換モードでもだめだった。フィリップスのチップのドライバが動かないらしい。公式サイトでも対応してる旨の記述なし。残念。
- Adobe Photoshop 6.0 :OK
- Adobe Illustrator 10 :OK,一部表示乱れ。メイリオ使えない。
- EdMax フリー 2.85 :OK,一部アイコン表示に乱れ
- FirefoxPortable 2.0 :OK
- ThunderbirdPortable 1.5:OK
- Outlook2002:OK
- DaemonTools :Vista版出てる
- Antivir :Vista版出てる
- DVD Decriptor 3.5.4 :OK
- 携帯動画変換君034 :OK
- DTM系は未チェック、ドライバすら入れていない。ただ一筋縄ではいかなそうな予感。