強化されたintellipoint6.1…エクスポゼ風アプリケーションセレクタ

マウスはやっぱりマイクロソフトロジテック(ロジクール)の物が好きだ。ハードウェアがしっかりしてるということが最大の要因ではあるが、マウスドライバ…というか添付マウスユーティリティアプリケーションがよくできていることも大きな理由である。

そのマイクロソフトのマウス用ユーティリティが大幅にバージョンアップ(2007/01)していることに最近気づいたので、使ってみた所めちゃくちゃ良かった。

変更点としては機能追加が多い。

インスタントビューア

開いているウインドウを縮小して一覧にして、直感的にタスク切り替え出来るようにしたもの。要するに簡易エクスポゼ。

似たような機能はWindowsVistaに搭載されているが、こちらはWindowsXP SP2以上で動作する。エクスポゼソフトを探していて、なおかつマイクロソフトのマウスを持っているのなら試す価値はあるだろう。

エクスポゼがウインドウ間の比率を保ったままウインドウ縮小するのに対して、こちらは画面を等比率のグリッドに区切り、その中の最大倍率でウインドウを並べるデザインだ。直感的操作性ではエクスポゼに劣る。またウインドウの配置は、エクスポゼのようにXY位置を参照しているわけではなく、Z位置を参照しているようで、アクティブウインドウを切り替えるごとに子ウインドウの登場位置が変わってむかつく。

ただしかなり便利なことは間違いなく、私は常用している。

大鏡

WindowsXPのものより機能強化されたものが搭載されている。拡大機能といえばmacに搭載されているものが使いやすいが、こちらはあと一歩及ばないものの十分使いやすい。拡大鏡ボタンとマウスホイールの組み合わせで拡大率、ドラッグの組み合わせでウインドウサイズをスピーディーに変更することができる。

ゲームコマンド操作

従来よりIntellipointのキーストロークエミュレーションはCtrl+TabやBSが送信できないなど使い勝手の悪いものだった。それは今回も変わらないが、キーエミュレーションができるもう一つの機能が搭載されている。

マウスボタンをゲームコマンドに割り当て、一秒間押し続けるとマクロの記録が始まる。そこで記録したキーストロークは次にそのボタンを押すことで再生可能。ゲーム向けというか超オフィス向けの機能である。

私はマウスボタンの一つはAlt+Tabでないと困るため、この機能はとても嬉しい。…というかTabやBSが登録できない従来のキーストローク機能がクソすぎるのだが。

プレシジョンブースター

名前がかっこいい。要はボタンを押している間、マウスの速度を一時的に遅くする機能。1ピクセルの勝負になりがちな、デザイナーにはいいかもしれない。
パソコンでゲームはやらないが、FPSでも効果的な気がする。

ボタンの数が足りない

その他従来の便利機能もあり、今のところ一番使えるマウスソリューションではなかろうか。ただし不満点もある。

機能の割に、圧倒的にハードウェアのボタンが少ないのだ。

5ボタンの内、左右クリックは外せないし、タブブラウザを使用する人は中央クリックと戻るボタンも必須であろう。そうすると残るボタンは1つしかない。これではマウスユーティリティの機能を十分に使えない。

職場ではロジテックのマウス MX610 を使っているが、最近のGUIを使いこなすには10ボタンでようやく十分だと思う。それに比べるとマイクロソフトのマウスのボタンは少なすぎる。

たとえばケンジントンのマウスユーティリティのように、複数ボタン同時クリックに別の機能を割り当てられるようにしてほしかった。同ケンジントンのユーティリティはよく出来ていて、同時押しの許容時間なども細かく設定できる。同時押し機能で、マウスボタンの少なさを補うことができる。

余談だが、このケンジントンのマウスユーティリティもキーストローク機能がついているが、その機能とは別にAlt+Tabストローク機能がある。僕好み。

さらに余談だが、ロジテックのマウスはチルトに別機能を割り当てることが出来るので、Synergymacに接続する場合はロジテックのものは使い勝手がいい。

で、マイクロソフトのマウスだが、思い切ってセンタークリックを捨てて運用してみている。今の所センタークリックを激しく使うのはウェッブブラウザぐらいだし、大概は右クリックやCtrlキーを用いることで代用できる。そこでインテリマウス規定値にならって、センターボタンをインスタントビューアに割り当てて使用しているがなかなか悪くない。ウェブブラウザを使ってる時に不意にインスタントビューアがびょーんと起動することも多いが。


マイクロソフトも10ボタンマウス早く出さないかな。