一旦Eメールアドレスに置き換えて考えてみる

統計を取ったわけではないが、携帯電話を複数持つ人より、複数のメールアドレスを持つ人の方が圧倒的に多いと思う。そこで、一旦携帯電話を(パソコンで使う)Eメールアドレスに当てはめて考えてみる。つまり、携帯電話の契約を、「回線契約」と「ハードウェア(端末本体)」に分断して考えてみる、ということだ。

メールアドレスの場合、上記「回線契約」はメールアカウントに言い換えることができる。そして、ハードウェア(端末本体)はメーラー(およびそれを起動しているPC)にあたるだろう。

複数のメールアドレスを持っている人は複数のメーラーを使い分けるだろうか。*1もちろんそういう人もいるだろうが、稀だと思う。「どのアカウントにメールが届いたかの判断が、単一メーラーを使用してる場合に比べて数秒早い」ぐらいしかメリットがないような気がする。

OutlookExpress(Windowsメール)やOpera(m2)に複数のアカウントを登録した場合、基本的にそれぞれに届いたメールは共通受信トレイに保存される。Thunderbirdのデフォルト動作もそうだ。どうせ読むものなら、散らばっているより一箇所に集められた方が読みやすい。


また、それぞれのメールアカウントに届いたメールは受信環境に依存せず、どこでも読むことができる。あるアドレスに受信されたメールは、家にいるなら家のパソコンで、会社にいるなら会社のパソコンで、山手線に乗っているなら携帯電話でそれぞれ読むことができる。なぜ出来るのか。それは「便利だから、できるようにした」に他ならない。

*1:なお、ここでの「複数」とは2〜5個程度だと思っていただきたい。100個ぐらいのメールアカウントを取得している方は1つのメーラーだと管理しきれず、アカウントのカテゴリごとにメーラーを分けることもあるだろうがそういう意味ではない。