回線契約とハードウェアの関係

回線契約をSIMカードとして本体と分断したことは良い進歩だと思が、目指すものはもっと先にあると思う。

「回線契約」と「端末本体」の関係をもっと柔軟にできないだろうか。

複数の回線契約を1つの携帯電話で扱うことができれば、現在の複数携帯所持者のデメリットは確実に解消されるはずだ。複数の携帯電話が着信した際、同時に異なる言葉を話すことが出来る人はいないため、どれか1つとしか話すことはできない。それならば端末も1つにまとまった方がいい。ついでに会社の内線やVoIPサービスと接続することができればさらに便利なことは明白だ。

さらに、1つの回線契約を複数のハードウェアで使えることも便利だと思う。着信を受けるハードウェアは、携帯電話であるかPCの前のスピーカーとマイクであるか、車内のハンズフリーセットであるかはその都度選択できたほうが良い。

Eメールの世界では当たり前のことだが、携帯電話では実現されない。技術レベルは達成されていると思う。要はキャリアの儲けの問題だろう。「複数キャリアの電話番号を着信できます」などという従来のビジネスモデルをひっくり返すような技術を開発する余裕のあるキャリアはおそらくいない。結果的にそれが僕らの生活を豊かにするものでも。


つまり、こう言われているに等しい気がする。

「あなたが複数の携帯電話を持っていくら煩わしかろうが疲れようが、ウチの携帯電話を持ってさえいてくれればそんなことは関係ない」