寝ながらパソコン

こんにちは。ズボラな独身男性のヤナギです。

パソコンをいくつか買ったことのある方なら、誰しもベッドサイドでパソコンを使ったことがあるはずです。むしろベッドサイドでも使えるようにノートパソコンにした、という方も多いのではないでしょうか。

寝所に入ってから眠るまでの時間がもったいない。インターネットから離れられない。不意のメールがくるかもしれませんし、見残したテレビ番組の録画も残っている。ついでに、眠りに入る時は素敵な音楽を流していたい……。やりとげるべき仕事を終わらせた後、薄暗い部屋のまどろみの中で垂れ流されるほのかな情報は悦楽の世界です。

まだ体験したことのない方はこれを機にベッドサイドにパソコンを置いてみて、ダメ人間への一歩を踏み出してみてはいかがですか。


【ベッドサイドへ置くべきパソコンの種類】

基本的に古くなったパソコンを再利用するパターンになると思います。


・ノートパソコンを使うケース

ノートパソコンの最大のメリットはその省スペース性とセットアップの簡単さです。ベッドサイドにちょこんと置けばもうセット完了、無線LAN搭載機ならそのままネットへ接続できるわけですし、モバイル用途との共存も可能です。さらに、デスクトップマシンよりも省エネというのも魅力です。

デメリットとしては、まず騒音の大きさが気になる所です。デスクトップマシンに比べ、エアフローも不十分でどうしてもファンが小型になるため、パワーを使う作業をさせた場合は激しく回るファンの風切り音が耳障りになります。オフィスでの使用では気づかなくても、静かな寝室での使用では目立つことでしょう。


・デスクトップパソコンを使うケース

デスクトップマシンのメリットは、まず安価なこと。そしてマシンパワーにも余裕があることが上げられます。

ディスプレイやマウス・キーボードが別になっていることはメリットともデメリットとも取れる点です。総合的な設置スペースは必要ですが、レイアウトによりマッチする設置の自由度があります。パソコン本体を離して設置できるため、騒音が気になりにくくなるといった効果も期待出来るでしょう。


・小型デスクトップパソコンを使うケース

キューブ型PCやmac mini を使う場合、ちょうどノートパソコンとデスクトップマシンの中間の使用感になるのではないでしょうか。消費電力まあまあ、設置しやすい、静穏は……期待できないですね。

何れにせよ、パソコンを使う場合はファンレスでもないかぎり必ず空気を取り込むことになるので、周囲のエアフローを考えなければなりません。またベッドの近くの壁際はホコリがたまりやすいので、対塵性やメンテナンスの容易さも考えておきましょう。くれぐれもトラッキング現象などには気をつけて下さい。


・入出力端末を利用するケース

僕は使ったことはないのですが、ELSAからネットワークターミナル(http://www.elsa-jp.co.jp/products/networkterminal/index.html)といった商品が発売されています。ちょっと欲しい。
これを利用すれば、かなりの省スペース・底騒音が実現できるはずです。ただしオーバーレイ表示などは出来ないらしく、DVDやゲームには不向きでしょう。ネットしかしない、という方に良いかもしれません。また、この方法では結局母艦を起動しておかなければならないため、総合的な省エネは期待できません。


UMPCを利用するケース

umpcとは… http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/umpc/about.mspx

UMPCPDAタブレットPCを利用する際のポイントは、手で保持することなく画面を見ることができるか、ということになると思います。さすがにずっと手でホールドしているのは寝ながらパソコンとして無理がありますから。いい感じのクレイドルが付属していればいいのですが。

UMPCPDAはそのコンパクトさがウリなわけで、疲れたらすぐに
姿勢を変えることができます。ある時はマウスで、ある時はスタイラスで。文庫本を読んでいる場合以上の自由さは快感です。僕はUMPCを所有していないため想像でしか書けないのですが、きっと「寝ながらパソコン」という用途に最も適しているのではないでしょうか。

ただ、就寝前の数十分使用するだけの場合は高価すぎますね。


PDAを利用するケース

最大のデメリットはその画面の小ささとリソースの非力さが上げられます。最近のUMPCなら可能かもしれませんが、PDAの場合はDVDイメージをLANからマウントして再生とかまず無理です。mpeg録画されたTV番組を見るのも一苦労でしょう。安定して設置できる機種も少ないです。

また、外部入力デバイス(マウス)が使えるかが重要です。ずっとスタイラスでの使用は体に負担がかかり、連続使用には無理があります。

僕は何台かPDAを所有していた経験がありますが、中でもSHARPSL-C3000系(http://ezaurus.com/lineup/sl/slc3000/)は全PDA中寝ながらパソコン用途に最適なのでは、と思いました。まず、クラムシェル型のためノートパソコンのように設置できること、マウスなどの入力装置が使用できること、ネットワークドライブをsmbmountで簡単にマウントできることなどが主な理由です。CPUが非力なため、動画再生には注意が必要ですが、音楽を聴きながらネットをちょこちょこと見るだけなら十分です。


・メインマシンからケーブルを引き回し、入出力装置だけをベッドサイドに設置する

メインで使用しているマシンのディスプレイ、音声出力を分配(もしくはケーブルセレクト)し、入力装置用のUSBケーブルと共に引き回してベッドサイドに入出力装置のみを設置するという荒業です。

設置の手間は非常にかかりますが、メインマシンのリソースをそのまま使用することができます。2006年8月現在、僕はこの方法を使用しています。

CPU,メモリ、ハードディスク、回線等のリソース不足は皆無。ビデオもテレビもゲームも非常に快適。

→つづく。